BBCフィルの演奏会に行きました。指揮は、佐渡裕さん。題名のない音楽会の司会者です。そしてソリストは辻井伸行さん。佐渡さんの腕を持って出て来て、ピアノの前で礼をして、椅子に座ると、いつものように首をまわし始めた辻井さん。曲目は、チャイコフスキーピアノ協奏曲第1番。誰もが知っている有名な曲です。始めは固さがみられましたが、後半へ向かうにつれて、観客全員がのまれていくような演奏。オケだけの時は体を前後に揺らして音楽を感じ自分のピアノをピタッと合わせていく。終わった瞬間、「ブラボー!」スタンディングオーベーション!辻井さんにはその姿は見えないかもしれないけど、大きな拍手は聞こえたはず。顔を赤らめながら、何度も礼をして、佐渡さんと抱き合う。涙があふれました。感動しました。ここでも師弟関係を感じました。後半はドボルザークの「新世界」。長身の佐渡さんが全身を使って振る指揮は、迫力があります。熱い男による熱い夜。とても幸せな時間を過ごしました。